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使える!Power BIで簡単に軸のフィールド、凡例を変更するやり方_フィールドパラメータの使い方

ExcelとPower BI の違いの一つとして、グラフ作成のための作業時間が大きく異なると思っています。例えば、一度作成したグラフの軸のデータを変更したり、グラフの凡例(色)だけを変更しようとすると、Excelでは手間ですが、Power BI では簡単な作業で変更可能です

しかしPower BI サービスで公開されたグラフになると、レポートを閲覧する人は、デフォルトでは軸、色などは公開されたものを使うだけになってしまいます。

レポート作成側の方で、軸の変更、色の変更ぐらいはレポート閲覧者で対応して欲しいと思ったことがある方は本記事を読んでいただければ問題を解決できます。

本記事では、Power BI Desktopのフィールドパラメータの機能を使い、レポート上から軸のフィールドと凡例を変更する方法を説明します。

事前準備:フィールド パラメーター プレビューを有効にする

フィールド パラメータは標準では機能が有効ではありません。まずは、フィールド パラメータを有効にする方法を説明します。この設定をした後に反映させるには、Power BI Desktopの再起動が必要になりますのでご注意ください。

Power BI Desktopを起動後、”ファイル”を選択

“オプションと設定”を選択後、”オプション”を選択

ウィンドウ”オプション”の”プレビュー機能”を選択後、”フィールド パラメーター”を選択。その後”OK”を選択

“フィールド パラメータ”を有効にするためにPower BI Desktop右上の”X”をクリックし、Power BI Desktopを閉じる

メニュー”モデリング”を選択後、リボンの”新しいパラメーター”を選択後、”フィールド”が表示されていれば成功です。

フィールド パラメータが選択できるようになりましたので、事前準備はこれで終了です。

サンプルデータに接続

今回は、Power BI Desktopに準備されてるサンプルデータを利用して説明します。

まずはサンプルデータに接続をします。
サンプルデータの接続方法がわからない場合は以下にまとめましたので確認ください。

【初心者向け】Power BI Desktopサンプルデータの使い方|効率化マンのメモ (yuatech-eng.com)

サンプルデータに接続すると以下のようなフィールドが利用できるようになります。

フィールド パラメーターを作成

今回は、以下のフィールドについて横棒グラフのY軸、凡例を自由に変更できるように設定する方法を説明します。

  • Country
  • Product
  • Segment

Y軸用のフィールドパラメータの作成

メニュー”モデリング”を選択後、リボンの”新しいパラメーター”を選択後、”フィールド”を選択する。

“変数は何を調整しますか?”がフィールドになっていることを確認後、”名前”を”Y軸を選択ください”に変更します。
その後フィールドから、変更したいフィールド名にチェックを入れます。(今回は、Country,Product,Segment)チェックを入れると”フィールドの追加と並び替え”にフィールド名が表示されます。
ここで、並び順にこだわりがあれば変更可能です。

*名前について:名前は、実施する操作を名前に設定するとレポートを使うほかの人がわかりやすいです。

チェックマークを選択する。またテーブル”Y軸を選択下さい”が追加されました。

凡例用のフィールド パラメータの作成

次は、凡例の変更用のパラメーター フィールドの準備をします。

メニュー”モデリング”を選択後、リボンの”新しいパラメーター”を選択後、”フィールド”を選択する。

“変数は何を調整しますか?”がフィールドになっていることを確認後、”名前”を”凡例を選択ください”に変更します。
その後フィールドから、変更したいフィールド名にチェックを入れます。(今回は、Country,Product,Segment)チェックを入れると”フィールドの追加と並び替え”にフィールド名が表示されます。
ここで、並び順にこだわりがあれば変更可能です。

テーブルに”凡例を選択下さい”が表示されました。

これでフィールドパラメータの準備が完了しました。次はレポートの作成をします。

ビジュアル(グラフ)にフィールド パラメータを適用

フィールド パラメータを使ったレポートの作成手順について説明します。
今回は積み上げ横棒グラフのビジュアルを使い、Y軸と凡例を変更します。

積み上げ横棒グラフの作成

積み上げ横棒グラフの作成方法については以下にまとめてありますので、この記事は説明は簡単にします。

Power BI Desktop 積み上げ横棒グラフの作成 |効率化マンのメモ (yuatech-eng.com)

ウィンドウ”視覚化”の”積み上げ横棒グラフ”を選択

以下のようにフィールドを選択します。
Y軸と、凡例には先ほど作成したフィールド パラメータを設定します。

Y軸:”Y軸を選択下さい”
X軸:”Sales”
凡例:”凡例を選択下さい”

試しに、フィールドパラメータを使ってみます。
スライサーの”凡例を選択下さい”にて”Segment”を選択します。選択すると、凡例が、”Segment”に変更されました。

次に、スライサーの”Y軸を選択下さい”にて”Product”を選択します。選択するとY軸が”Product”に変更されました。

これで簡単にY軸と凡例が変更できるようになりました。またY軸と凡例の変更は、スライサーで実施しているため、Power BIサービスに発行した場合でも、レポート閲覧者が変更することが出来ます。

まとめ

フィールド パラメータを使った、軸のフィールド、凡例のフィールドを変更する方法を説明しました。

この方法を使うことでPower BIサービスに発行したレポートでも、レポート閲覧者が、フィールド パラメータが設定された範囲で自由に分析できるようになります。

Power BI Desktopの基本操作に不安がある方は、以下を参考にしてください。

【初心者向け】Power BI Desktop のチュートリアルまとめ|効率化マンのメモ (yuatech-eng.com)

グラフ選びで悩むかたは以下も参考にしてください。

目的に合わせたベストなグラフ選択方法|効率化マンのメモ (yuatech-eng.com)

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